記録:退院後、初めてのお出かけ
おはようございます。
店主嫁のまりえです。
夏から一気に冬になりましたね。
衣替え何回しただろう。
いろんなことがあり、今私はあやつと過ごした場所から徒歩5分くらいの場所に引っ越しして、新しくパートナーくんと過ごしております。
店主賢治との日々を過ごした場所を離れることに対して思うことがなくはなかったですが、なんか半々でした。
あいつとの生活が染み付いた場所であり、あいつが消えてしまった場所でもあったから。
時間換算すると、ひとりでいた時間の方が長くなってしまっていたしね。
また違う人生の分岐路に進んだんだなぁ。。。が率直な気持ち。
新しい人と!とか、希望ある未来を!とかいろんな人に言われることがあったけども、
あやつとの生活から抜け出したくてこの道選んだわけじゃないのに。
あいつの存在を私から消そうとしないで。
新たに出会った人と過ごすことは賢治に対して悪いことなんじゃないか。
私があいつの存在を消したがってるように思われるのか。
などなど、どす黒い感情が出てきたこともありました。
賢治は私が、自分のことをずっと思っていて、一人でこの先の人生過ごすことを望んでいたことは知ってます。直接言われたから。
守れんくてごめんなさい。とも思います。
ただ、あんたがいない場所で立ってるのはやっぱ辛いんよ。
死別者の中には、この人でないとだめ。って人もたくさんいる。
自分がそっち側の人間だったらこんなにも罪悪感に駆られることはないのに。って。
そんでも私はひとりで過ごすのはやっぱ好きじゃなかったから、共感を求める人間だったから、この選択をしました。
そんでも、あんたと過ごした日々を忘れることなんかないし、これからもあいつの願いとか意志は叶えていきたい。君のことは本当に大切だから。ちょっとくらい許してよ。
なんて仏壇に話しかけましたね。
なんでこんな話になったっけ?笑
あぁ、衣替えです!笑
あの人がいない場所であの人の夏物冬物を変えていました。
それはそれは精神力がいる時間でした。
その時間が少し短くなったのです。
それがちょっと寂しいな。って思いました。
まっ、あやつの服物がいいから私の服にして着てるやつ、5、6枚あるんだけど!笑
冬セーターもまた借りるよ!いいよね!笑
前置きがむっちゃ長くなってしまいましたが、
本題の記録へ。
あの人が3クール目の抗がん剤に入る前の日曜日のお話。
退院して1ヶ月くらいしたときのお話。
当時の私の日記と、今思い出せる記憶から。
抗がん剤3クール目の前の日曜日。
田原の菜の花畑を見に行った。
入院してた時に3ヶ月後にはお出かけしてるなんて思ってもいなかったし、出かけた時は絶対に泣いたり、嬉しいような苦しいような気持ちになったりするのかなぁなんて思ったけど、そんなこともなく、ただ一緒に入れることが幸せだなぁ〜ってこれからもずっと一緒にいたいなーって願った。
ただ少し、いなくなった時のことを考えるとこの日のことをどう思うのかな?って怖いけども。
毎日綺麗なものを見て、笑顔で楽しくあることが癌への対抗策だって信じて笑っている顔をたくさん見ていこうと思っている。
芸能人の旦那さんの治療で肺転移が無くなったって読んで、奥さん心底嬉しいだろうなって思った。私もこんな風に喜べる日が来るのか、絶望感を味わう日が来るのかと思って泣きたくなった。
長く1日でも笑顔でいれるように。。。
当時の思いはこんな感じだったようです。
覚えていることは、
その日は快晴だけど風ビュービュー。
あったかい格好してかなきゃ、冷やさないために、絹手袋とか、カイロとか持ってこう。
車は運転したそうだなぁ、、こりゃ大変笑。だったはず。
疲れたときのリカバリーしなきゃーってお出かけは毎回、私の頭を悩ませる問題でした。
なぜかって?全力で動くからね!!笑。
楽しそうな姿が見れるのとっても嬉しい。どうやってこれを持続させるか。ってやつ。
ご飯問題もあります。
ぱって入って食べられるのか?なんて考えてたけど、こやつは美味しいものしか興味ありません。一月前まで絶食で重湯の人がしらすチーズピザを食べました。美味しかったです←
帰りにはその時に食べたちょっと毛色の変わったキャベツが美味しくて、その周りで探してなくて残念がったけど、2.3ヶ月後に近くのJAで売っていたので即買いしました。
一日動いた。
行き帰り運転してたはず、疲れが見える中で全ての工程運転させなきゃいけない私のペーパードライバー具合にちょっと本気で頑張らねば。と運転席を横目に感じたことを覚えている。
帰ってあの人はご飯作り。
菜の花とホタルイカの酢味噌和え、ナスの煮浸し、厚揚げステーキ、ザルエビの唐揚げ、あおさと豆腐のおみそしる。
いなくなってしまった今、この日を思い返して思うこと。
楽しかったし、綺麗だったよ!!
あなたの笑顔がたくさん見れて嬉しかった!
連れて行ってくれてありがとう。
晩御飯食べてく?の一言欲しかった!!!
ではまた。