小療理屋~こんだ~

2018年12月、25歳で大腸がんステージⅣと宣告されました。料理が好きなのでブログ名は小料理屋とかけました(笑)。前向きな闘病記にしたいです!

白の記憶

こんばんは。

店主嫁まりえです。

 

寒くなりすぎの雪で真っ白すぎのなんじゃこりゃですね。

最近の近況としては、コロナ+インフルA型同時にかかりました。

とても体験したくないコラボれぃしょん。

いやー、実は30年生きててインフルエンザ罹患したの初めてなんですよね。

コロナに罹ったのも初めて。

とっても嬉しくない初体験を一度に済ませちゃいました。

感想としては、熱下がらん。痛い。なんか痛い。おぇって感じでした。

皆様、感染にはくれぐれもお気をつけください。

 

さて久方ぶりなので続き書くのもなーとか。

最近母の言葉のほうであった発表などでいそいそとしてたこともあり、

賢治漬けの毎日送っていました(いつもか)ので、自分の気持ち、

でろんってたまにはしようかと思いました。

 

雪。

とっても好きなんです。

大人になっても雪だるまは欠かさず作るくらいには。

賢治とは、金沢旅行から帰るときに大雪に巻き込まれて、深夜帯に最寄駅から家へ帰る1キロの道のりを雪玉を転がしながら帰った楽しい思い出があります。

雪玉

 

告知された時のお正月入院の時も雪だったなぁ。

その後の富山では雪の壁。

 

割と雪エピソード多すぎてびっくりします。

季節うん十周したっけ?って勘違いするくらい。

四季を共に過ごしたのは3周なのにね。

 

雪が世界を覆うと音が吸い込まれていって、

雪の降る音しか聞こえなくなるのがまた好きで。

 

がんセンターの帰りの坂道。

街灯で木々がぼんやりと灰色になる中、白い蕾と白い粉雪。

上を見上げると光に照らされて舞う雪。ひらひらと。

 

何年経っても多分鮮明な記憶が思い出される場面。

なんでこんな時でも綺麗なものは綺麗に見えるんだろう?

溶けてしまいたくないものは溶けてしまいそうなのに。

こんなことを考えてるって見透かされないようにしなきゃなぁと。

そっと息をつく時間。

 

どんだけ時が経っても、自分の状況が変わっても、

たまに過去の自分をそこに置きっぱなしにしてるから、

なんとも言えない気持ちが戻ってしまう時があります。

 

ただ、それもあいつとの時間だから、大切。

 

発表資料を作るにあたって、賢治漬けの日々はなかなかにハードでした。

死ぬ間際の動画を全て見返した。まとめた。やったぜ私。

賢治のブログ本を読み返す。笑える。腹たつ。自分で発表しろや笑。

賢治がここ(ブログ本)にいる。ここ(隣)にいない。

ただ、あいつはキチンと自分がやりたいことをやったんだなぁ。

と感心。

自分で講演回りたかっただろうなぁと。

段から降りてきて、緊張した息をふーッと吐くんだろうな、

2回目からはドヤ顔で降りてくるんだろうな。まぁ緊張は毎回するんだろうけど笑

 

賢治が亡くなってから、賢治のことを終える作業(散骨とか写真整理)ばっかりだった中、

新たに彼を知らない人に伝えるという全く逆の作業が生まれることに驚いた。

作業自体はくっっっっっそ重たいけども、不思議と嫌ではない。

自分でやれやとは思う笑

降りてきて喋りにきてくれてもバチ当たらんくない?みたいな感じ。

あんたの言葉が聞きたいんだ。

どうでもいい話ができたらいい。

大切なひとが増えたことは拗ねて聞いてくれたらいい。

話したいことが溜まっていく。

あんたと話せないことが残念で仕方ない。

コーヒー淹れてほしい。

あわよくばデザートつけてほしい。

いつも通り、足を組みながらコーヒー片手に話せたら。

 

願いは全て、心に積もってく。