小療理屋~こんだ~

2018年12月、25歳で大腸がんステージⅣと宣告されました。料理が好きなのでブログ名は小料理屋とかけました(笑)。前向きな闘病記にしたいです!

記録:2回目、自宅での抗がん剤ってどういうことか?

こんばんは。店主嫁のまりえです。

昨日は店主のバースデーでした。

26歳でこの世から離脱したって思うとやっぱり、なんでなんやろって気持ちが出てきます。

生きてたら28歳。

ようやく外見が歳に置いてついてきたじゃん!なんて馬鹿話してたんやろなーなんて思ったり、向こう年齢2歳かなー?なんて考えたり、亡くなった日起算だよなーなんて思ってみたり。

 

死んだら会える。ってドラマや小説であるじゃないですか。

申し訳ないですけど、その類は私は感じたことが全くないから、

もう二度と彼の感性、言動、情熱に触れられないことが1年半以上経過した今でも

悔しくて、悲しくて仕方ない。

会って話したいなーってよく言ってしまうけど、絶対叶えられないことだとわかってる。

それがただ悔しくて、やるせなくて、ぶわぁって出てきてしまいますね。

亡くなった直後に、イタコからTwitterでDMきましたけど、人によってはキレる要因でもあると思うんでイタコの皆さんは、DM送る人選んだ方がいいよってのが私のアドバイス

 

さっ!久しぶりの’記録’です。

しっかり当時に立ち返って、彼とのひと時を過ごしましょうか。

 

1月31日 

2回目の抗がん剤。天気は久々の雨。

抗がん剤を打ってもらうには毎回病院に行かねばなりません。

そして体にくっついたまま持ち帰る。

腫瘍マーカーの値は下がり、肝機能の値がよくなっていたとの喜びのLINE。

お昼休み中のわたしゃ、椅子で無言で脱力したさ。

次の目標は運動だーなんていうし、テニスしたいっていうから、こりゃまた大変と思う始末でした。あやつについてく体力と精神力を捻り出すので一苦労でしたからね笑

その日の晩御飯は、湯豆腐メインのしゃぶしゃぶ

白菜、にんじん、ネギ、エノキ、エリンギ、ワカメちゃんも食べたって。

 

2月1日

体調良好、熱も36.5

デカドロン(ステロイド)を同時に服用しているため、熱等の諸症状が抑えられているよう。

しゃっくりが出る。これも副作用の一つみたい。お腹きってるからびびってた。

 

2月2日

点滴抜く日。

最初の点滴抜くのは病院で看護師さんに見守られながら、教えられながら、顔真っ白にして針を抜いてました。こりゃ大変だな。と。恐怖で体力が奪われてたから。

ということで、私がやったるわ。と。

人の皮膚から針を抜くという体験はなかなかないから、感触的にはちょっとむにーってなってうへあーーってなるけどどうってことない。

消毒だけはきっちりしましょう。

やれる人が多いことに越したことはない。という感じでできる人がやればおけかな〜なんて思いました。

あと、不安を共有できることはいいことかなとも。

そこら辺が我らは、とりあえず一緒にやってみるかーっていう点で上手くいってたのかな。なんて思います。あいつはどうかわかんないけど笑

17時ごろに抜いて20時ごろに頭の重さ、体のだるさあり。

針抜いた日は早めにお風呂がいいかねーなんて話しながら今後の対策を練る。

強めの手足の痺れは、この時は薬入れてる3日間くらい。

ちょっと辛そうだった。

 

今、こんだけ詳細にかけるのは、当時の私が記録していたから。

その人によって体に出る反応は様々で、一人一人違う。

一般的には、、、なんて言葉は辛いと思うから。

サポート側は、”一般的”な情報と”その人だけ”の情報を両方知る必要があると今になって思います。

あと、その人だけの情報は、大切な時間を鮮明に思い起こす手がかりにもなる。

辛いことも、嬉しいことも記録しといていいと思います。

やっぱ見るのちと辛いなーって遠ざけてた時期もあるけど、あの人との時間が薄れるのは嫌やから、、、会話やら読み返すだけで、笑えるし。

人生楽しんだもの勝ちやもんね。

 

2月3日

けんじ宅は豆まきしてました!

躍動感ある鬼が飛び出しているので、2019.02.05の彼の手記読み返してみて下さい。

私の文章力が拙いことがバレてしまいますが、あの人の楽しさが伝わると思います!

豆食べすぎて消化できずにCTでバレると恥ずかしいなんてほざいてました笑

恵方巻きも作って美味しそうでした。食べさせてもらえませんでした。ちゃんちゃん。

 

2月4日

一日だるそうで、お昼ご飯を抜く。

熱なし。手足の痺れ少しだけあり。

晩御飯とかも作って主夫業に勤しんでいた。

アムールドショコラをチェックし、食べたいものチェック。

だるい中でも動けることを探してた。

 

二度目の抗がん剤はこんな感じ。

この時は、まだどんな感じかわからないから、大人しくしたり、おうち時間の過ごし方を模索したり、、、。

少し経つと、本人の限度が決まってくるから、市場出歩いたり、お散歩したり、雨の中熱出しながら魚とりに行ったりし始めるので、行動範囲が狭くて可愛いものでした。

 

こんな感じが自宅での抗がん剤とその後の変化でした。

思ったより簡単で、思ったより心配。

自分たちのペースを見つけること。

そこが何よりの重要課題かなと思います。

 

あやつとの会話を見返すのはやっぱ楽しいね!

いろんなこと話したいよ。