小療理屋~こんだ~

2018年12月、25歳で大腸がんステージⅣと宣告されました。料理が好きなのでブログ名は小料理屋とかけました(笑)。前向きな闘病記にしたいです!

Another story~散骨準備〜

みなさんこんばんは。

店主嫁のまりえです。

コロナ禍でなかなか動けないので、散骨旅行の写真整理をするにはもってこいの時期です。

そんなに進んでいません。笑

そのうち動ける時期になりそうな予感が見えだしているので必死こいてやらねば。

 

今回は、”散骨”について。

自分の人生で人の骨砕く経験はなかなかないだろうなーと思うので、やりたい人の参考までに。

 

Q. 私がなぜ、散骨を始めたか?

A. 頼まれたからです。

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お願い一覧表

6個目のやつですね。

死ぬ前に病院で眠るあやつの隣で結婚式ができないか調べ、粉骨の方法について調べてました。

何してんだろ自分。ってなりながら。

 

まぁ、だからこそ本人に骨の粉砕方法どうするー?なんて聞けたんですけども。

 

1、業者に頼む

2、自分でやる

 

の選択肢があります。

割と業者さんが、粉にしてくれて、散骨用までまとめてくれるところもあります。

あいつは業者に頼めばいいよ。って言いました。

私はあいつが手元から離れるのと、骨だったものが粉で戻ってくる過程を見てないと本当にあやつなのか疑心暗鬼になりそうだったので、その話を聞き流しながら、自分で砕く方法を調べてました。

 

私の職業柄、いろいろなものを粉砕したり均一にしたりする経験や知識を持ち合わせていたので、職場の人に聞いてみたりしたら、粉砕器使えばいいんじゃない?などと、、笑

流石にやめときますーって答えました。

理系であることも含めて、微粒子にするなら、乳鉢と乳棒だな!なんて結論づけて、いざ東急ハンズへ。

あるところにはあるもんですね。実験器具。

なんと3000円くらいで買えます。お安い。

 

あとは、水辺なら法的に問われること少ない。って言うネット情報から、なら溶ける紙に入れたらやりやすいよなーなんて思ったり。

要望は旅行の先々だそうなので、小分けにしないかんよなーと思ったり。

 

骨格標本自分で作ってるって聞いてた賢治の友達に、骨保管するには湿気対策をを言われたので、真空パックできる物をと思ったり。

 

以上より、

・乳鉢、乳棒

・水溶性の紙

・ピンセット、刷毛、薬さじ

を購入。

真空パックは料理で使ってる真空調理器のやつを利用。

で散骨セットの完成です。

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散骨セット

 

骨は、全部お持ち帰りしてきました。

菓子箱に入れられた骨の中には、不純物であったり、金属であったり、色々混ざっています。

なので先が細いピンセットはとっても便利でした。

 

ゴミを除いたあとは、砕けた骨、粉状の骨、形が残った状態の骨、様々です。

刷毛と薬さじ必須。

形が残った骨の一部は小分けして、家族みんなのところにちょっとずつ。

これで賢治も安心かな〜?なんて思いつつ。

あとは遊びに行く準備せねばね。と思いつつ。

 

そして粉骨開始。

成人男性の骨って硬いのかなー?なんて思っていましたが、高温で焼いた骨は意外に砕ける。

脆い部分もあれば、しっかりした部分もある。

抗がん剤やってたから骨にキてるかなあ?なんて思ったりもしましたが、焼かれた後に全身しっかり残っていたので、うん、あいつのままだ。なんて思ったり。

 

乳鉢でトントンしてると綺麗なパウダーになって行きます。

大体2ミリ以下まで砕けば骨ともわからなくなるので、そこまでがんばります。

指や頭蓋骨は意外としっかりしてて時間かかったり、ふわふわなところもあったり様々で、個人的には不思議と癒される行為かなと思いながら、あやつと向き合っています。

粉状になったら、刷毛でまとめながら保管容器に一旦ストック。

溜めたら、水溶性紙に入れ、ノリで封をして、真空パックで空気抜きつつストック。

私はそこに賢治の実印を押して、賢治印の散骨きっとを作りました!

 

きっと、あの人はいろんなところに行きたいし、いろんな人と話したいだろうから。

私一人の手じゃ無理だな。って早々に結論づけました笑

だから、あいつのことを想ってくれる人に、散骨を手伝ってもらおう!と。

1年8ヶ月の間にいろんな人の手に渡り、いろんな人の旅行にお邪魔させてもらいました。

本当にありがとうございます。

まだまだ、いっぱいあります笑

遊び足りないみたい。

 

手伝ってくれる人どしどし募集中です。

あやつとの思い出にひとときを割いてくれる方、新しくあの人の人生に出会ってくれる方、少しでもお手伝いいただけたらな。と思っております。

あと何回でも可なので、いつでもお声がけよろしくお願いしまーす!

 

では、また。